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「三千年もの歴史を誇るイタリアワインと双璧を成すオリーブ・オイルのアートラベルに起用された日本芸術作品たちの輝き。それは、まさに芸術界を照らすイブニングエメラルドのようですね」――天窓から舞い降りた冬の陽射しに包まれる中、会場中央に聳えるオリーブの樹を前にして、にこやかな表情を浮かべる美術評論家の長谷川栄先生。その双の瞳には、オリーブの樹を囲むようにして設置された特設展示台に整然と並ぶ日本芸術作品のアートラベルたちが映っています。
絵画、書道、詩歌、写真、きりえ、フラワー、ジュエリー、人形、パッチワーク、工芸、陶芸などの多彩な芸術ジャンルで表現された329点の世界に触れて、一点ずつ丁寧に審査される長谷川栄先生。その姿は、まるで作品と対話しているかのようでした。

「ボトル状でのアートラベル展示も素晴らしいですが、会場左右にある大型の額に納められたアートラベルも魅力的ですね。世界を代表する巨匠たち(※1)の作品も同時に鑑賞できますしね」と、扉の外に目を向ける美術研究家のモドーニ・ルヴィ先生。そこには、すでに長蛇の列ができていました。世界初となる芸術の祭典・『智慧と芸術の女神アテナ・オリーブ・アートラベル展』の開場の時間を待ちわびて。

ここは、イタリア外務省の機関であるイタリア文化会館――周囲には、皇居を始め、靖国神社や日本武道館もあり、凛とした空気に包まれています。

2018年1月18日≪展覧会初日≫。
午前10時30分の開場とともに大勢の人々が扉の先へと歩みを進めました。場内に流れるヘンデルの名曲・『メサイヤ』の『ハレルヤ』のコーラスと同化してゆく人々の歓声と満面の微笑み。それを目にして、弊社代表の志知正通は安堵しながら囁きました。

――「あの時にした決断は、正しかったのだ」と。

今にして思えば、あれは志知正通にとっても、もっとも悩む選択を迫られた瞬間だったのではないでしょうか。イタリアのオリーブ・オイルの生産者であるマッセリア・モナケからの協力要請依頼――それは、「世界中の人々から敬愛されているオリーブ・オイルに新たな文化を創造したい。そこで、ぜひとも珠玉の日本芸術作品をアートラベルに……」という内容でした。

たしかに今日まで、弊社ではピカソやゴッホを始めとする世界を代表する巨匠たちが手がけてきたワインのアートラベルの文化に着眼し、幾度となく展覧会を開催してきた実績があります。しかし、ワインのアートラベル展を開催することは、実物作品の展覧会と比較しても容易なことではなく、芸術業界とワイン業界が一つにならなければいけません。ましてや、オリーブ・オイルのアートラベル展に至っては過去に前例がない上、オリーブそのものが昔も今も“尊きもの”として扱われています。古くは、神話やエジプト文明のパピルス文書での記述から始まり、現代に至っても、イタリアの国章や国連の旗のデザインにも用いられている神聖な植物のオリーブ。しかも、“世界初となる芸術の祭典”というプレッシャーの前に当初、志知正通は苦悩し、日伊教育実行委員会に所属されている長谷川栄先生やモドーニ・ルヴィ先生、心理カウンセラーの清田予紀先生方に何度も相談していました。

弊社代表 志知正通

日伊教育実行委員会 実行委員長
長谷川栄先生

そして、ようやく決断した答え――M.Y.Y.コミュニケーションズ創立15周年を迎えた今、志知正通はセレモニーの壇上に立ち、胸の内を語りました。
開場から、わずか30分で、300名以上の人々がご来場された場内。志知正通がそっと呼吸を整える瞬間にも、入口の扉からご来場する人々の姿が見えます。
「この度、世界初となる芸術の祭典・『智慧と芸術の女神アテナ・オリーブ・アートラベル展』へお越しいただき、誠にありがとうございます! 本展覧会を開催するにあたり、正直な話を申しますと、イタリアのオリーブ・オイルの生産者であるマッセリア・モナケから協力の要請をいただいた時、即断はできませんでした。本展覧会は、芸術業界の中でも前代未聞の企画であり、オリーブ・オイルの歴史やアートラベルの文化を考慮すると、なおさらです。ただ、弊社の創立15周年にあたる今年、新たな一歩を踏み出すこととなりました!」固唾を呑み、会場中央の幾何学的な紋様の敷布を纏った特設展示台の上で、まばゆく光るオリーブ・オイルのボトルを見つめる志知正通。すると、不思議なことに329点のアートラベルたちからメッセージが伝わってきて、作品を制作されたアーティストの皆様方のお顔や声が志知正通の脳裏に浮かびました。

日伊教育実行委員会 実行委員
モドーニ・ルヴィ先生

「すべては、日本全国でご活躍されているアーティストの皆様方のおかげであり、心の篭った芸術作品が私たちに勇気を下さったことで、本展覧会を開催することができました。太古の昔、人類が神々より授けられた神聖なる植物・オリーブのアートラベルに起用されたことを心から嬉しく思っております。ありがとうございました」
深くお辞儀をし、盛大な拍手に包まれる志知正通――目頭に熱を帯びながら、司会の言葉とともに進行してゆくセレモニーを見守っていました。ご挨拶は、日伊教育実行委員会の実行委員長である長谷川栄先生から、清田予紀先生、モドーニ・ルヴィ先生の順に続き、最後に「乾杯!」の声が響きました。

「それでは、これより本展覧会を主催するマッセリア・モナケで生産されたオリーブ・オイルの『オロ・デッレ・モナケ≪修道女たちの黄金≫』をふんだんに使用した軽食をご提供させていただきます。この『オロ・デッレ・モナケ≪修道女たちの黄金≫』は、5,000万本以上の良質なオリーブの樹々が存在するイタリア最後の楽園――プーリア州原生の希少な5種類のオリーブをブレンドした逸品。皆様、どうか、アートラベルを鑑賞しながら、至高なるひとときをお過ごし下さいませ」と、司会のアナウンスが入り、場内は一段と活気に溢れてゆきました。

巨大なシルバーのトレイには、一流シェフによるカプレーゼやバゲットなどの前菜料理はもとより、パスタやチョコレートムースケーキも並んでいます。次から次へと運ばれてくる料理を人々は皿に盛り、あらゆる場所で芸術作品の話が飛び交っていました。

それを見て、「オリーブ・オイルのアートラベル展は、既存の展覧会とは一味違った趣がありますね。味覚でオリーブ・オイルを味わいながら、アートラベルに起用された日本芸術作品と心で語りあう。そうすることで、作品に籠められた意味やメッセージ、オリーブの歴史や文化が学べますからね。あと、ここまで一般の方々がご来場される展覧会は、そうそうないと思いますよ」と語るのは、長谷川栄先生。その隣で、志知正通はスタッフと一緒になって、一般の方々に向けて、オリーブ・オイルに起用された芸術作品について熱弁していました。

やがて午後14時になり、再び壇上に立たれた清田予紀先生。スタッフたちがご来場者の方々に手渡した用紙には、イヌ、ウサギ、ライオン、キツネのイラストが描かれています。場内から「かわいらしい動物さんたちね」と声が上がり、清田予紀先生の特別心理テスト(※クリックで詳細にジャンプ)が始まりました。
「この心理テストは、本展覧会のタイトルにもなっている智慧と芸術を司る女神のアテナに纏わるものでして……」と、清田予紀先生が診断結果を発表する度に場内は沸き、至る処でカメラのフラッシュが瞬いていました。
額装されたアートラベルの前で、握手し合うアーティストの先生方。
オリーブ・オイルのボトルを手にして、アートラベルと一緒にスマホで撮影する一般の男性。その横では、お友達同士で記念撮影する一般の女性たちの姿もありました。
「本展覧会を通じて、一人でも多くの一般の方々にも、日本芸術作品の魅力や文化が伝わればいいですね」と、イタリア文化会館の館長と会話中の志知正通に目配せをする長谷川栄先生。その光景を天窓から射し込む陽が紅に染め、いつしか閉館の時間を迎えていました。

心理カウンセラー 清田予紀先生

1月19日≪展覧会2日目≫。
午前10時30分の開館と同時に軽食がテーブルに並び、大勢の人々が中央の特設展示台の周囲を取り囲んでいました。パシャとシャッター音が鳴り、写真に収められてゆくアートラベルたち。
「僕たちは、オリーブ・オイルのアートラベル展のことをインターネットで知りまして……。それにしても、日本芸術作品のアートラベルとオリーブ・オイルの調和を見ていると、日本とイタリアの国が手を繋いでいるかのようにも見えますね」と、一組の若者カップルがはにかみました。傍では、「私たちは、イタリア文化会館で、イタリア語講座を受講しているんですよ。オリーブ・オイルの料理を味わいながら、いろいろな芸術作品を鑑賞できるなんて、何だかとても幸せな気分です」と、女性たちが額装アートラベルの前でピースをしながら微笑んでいました。

――「創立15周年にふさわしい最高の展覧会になって、本当によかった」

場内から届く歓喜の声を耳にし、人々の笑顔が嬉し涙となって頬を伝い、胸の鼓動が高まる志知正通。この瞬間、弊社のスタッフたちは、各々が担当するアーティストの先生方のことを想い、志知正通と同じ気持ちだったことでしょう。なぜなら、午後の陽射しを浴びたスタッフたちの目元に一片の涙がきらめいていましたから。

こうして、2日間に渡って開催された『智慧と芸術の女神アテナ・オリーブ・アートラベル展』は幕を閉じ、アートラベルは、本展覧会の主催者であるマッセリア・モナケと香川県の小豆島へと寄贈されました。世界中の人々から愛される神聖な植物のオリーブ・オイルの歴史に“アートラベル”という名の新たな文化を刻みながら――。

文/V.ゆねりあ
撮影/遠山 高広

心理カウンセラー 清田予紀先生による心理テスト