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アザレアがスペイン階段を飾るローマの春――陽気な太陽が照らす佳き日に恵まれた4月21~22日に、『日伊王朝ワインラベル古都藝術祭』の第1弾である額装アートラベル展が開催されました。

4月21日(金)―ローマ建国の日―
展覧会初日に定められたこの日は、市内の美術館が無料開放されるなど、芸術を通じてローマが最も盛り上がる記念日とされ、毎年、イタリア国内だけではなく、世界中からも多くの観光客がローマを訪れています。

※ローマ建国の日とは
ローマ建国の王“ロムルス”がパラティーノ丘の周囲に城壁をめぐらせ、都市建設の意思表示を行い、神々に犠牲を捧げての式を厳かに執り行った日――それが紀元前753年4月21日とされています。その後、4月21日を『ローマ建国の日』として定め、今日に至るまで毎年、絶えることなく、お祭りが行われるようになりました。また、初代の王である“ロムルス”の名前から“ローマ”という名前が付けられたと伝えられています。

ローマ旧市街で最も古い地区であり、現在は、最先端の流行発信地として知られるモンティ地区。服から雑貨までハイセンスなデザインのアイテムを取り扱うお店や、一点もののハイクオリティにこだわるアクセサリーショップなどが立ち並ぶセルペンティ通りから、市民の憩いの場であるマドンナ・デイ・モンティ広場を抜けると、ギャラリーmakemake(メイクメイク)が見えてきます。

入口は先進的なデザインでありながら同じ建物には、ゴシックの特徴である曲線の美しいアーチの扉もあり、新旧が入り交じり、その姿からも、ローマ人が積み重ねてきた歴史の重みや美的折衷が感じられました。

「ギャラリーは、現在ローマの中心となっている「カヴール」という地域で、世界遺産・コロッセオまで徒歩10分の距離に位置します。この場所は、二千年以上前からずっと存在している都市圏であり、ローマの人々が最も愛する場所の一つです。中世に入ると、芸術家や職人の工房が多くなり、ルネサンス時代には、ロマンに溢れた舞台として、人々を惹きつけていました。その豊かな歴史は、当時のままの狭い道の石畳や建造物が、叙情的かつ誇り高く語りかけてきます。」とのイタリア側・運営委員長モドーニ・ルヴィ先生からのお言葉にもあるように、ギャラリーの隣には現地の芸術家達が通う額縁屋があり、この地が古くから続く文化的な地域であることが連想されます。

ギャラリーに入ると、油彩画、水彩画、日本画、水墨画、鉛筆画、書道、彫刻、工芸、切り絵、人形、フラワー、ジュエリー、短歌、俳句、川柳、詩、写真など多岐にわたるジャンルの日本全国から選出された芸術作品272点が起用された額装アートラベルが出迎えてくれます。この度は、稀代の絵師・伊藤若冲や紫式部を始めとする京都所縁の巨匠作家とローマ建国所縁の作品との共演になっており、会場内は華やいでおりました。

展示方法は、起用ワインである≪ANGIOINO/アンジョイーノ≫をイメージした額にアートラベルが並べて展示されています。ローマ側では、アートラベルサイズの芸術作品の鑑賞方法としては、最も人気があり、多くの作品を同時に見比べて楽しめるということで採用されました。

また、この度の京都展でも台紙として用いられている手もみ和紙は、歴代のローマ皇帝の色でもある高貴な紫色に染め上げられています。紫色は、日本でも気品のある高位を表す色彩であり、まさに、イタリア王家所縁の銘醸赤ワイン≪ANGIOINO/アンジョイーノ≫に相応しいものとして選ばれました。

―午前11時30分―
開場とともに、ギャラリーの公式ホームページやフェイスブックなどを通じて行っていた告知をご覧になられたご来場者様で賑わいました。日本人アーティストによるアートラベル展は長いローマの歴史の中でも、初めてのことで、熱い視線が日本芸術作品に送られています。

同時に、試飲会も始まり、日本芸術とワインを楽しみながら、芸術鑑賞に目の肥えたご来場者様たちが、お互いの好みの作品を言い合いながら、イタリア側・運営委員長モドーニ・ルヴィ先生を交え、作品談義に花を咲かせていました。

気に入った作品はスマートフォンで撮影する方も。

さらに、会場を後にする際には、会場奥のテーブルに置いたメッセージノートに世界各国の観光客や地元イタリアの方々がメッセージを記してくださいました。

ご来場者様からのメッセージ

『イタリア人にとって、ワインとアートは人生を彩る美しいものの二つです。その美しいものをローマで初めて同時に楽しむことが出来て、とても感動しました』ローマ在住のイタリア人男性

『ジャンルは様々だが、それぞれの作品から日本性が湧いてきますね。Bello(美しい)!遠くから来たかいがありました』ナポリ在住のイタリア人女性

『とても感動しました。芸術とワインの融合であるアートラベル展とは独創的なアイデアだね。時間を忘れて楽しむことが出来ました』アメリカからイタリア観光に来ていたカップル

『口がワインの美味を味わうように、目が美しさを楽しめた。素敵な経験でした。本当にありがとうございます』会社員のイタリア人男性

―15時―
ギャラリーの前にあるバナー広告に足を止めて、ご来場される方も増え始めました。

近隣には、イタリアが誇る最高峰のローマ・ラ・サピエンツァ大学があり、現地での告知にお力添えをいただいていた、日本文化の研究者である教授もお越しになり、日本芸術の世界観に魅了されていました。訪れる人々は、現役のアーティストを始め、大学教授、元政治家、警察官、銀行員、プログラマー、高校教師、日本料理店の経営者などお立場のある方々が多く、教養としても日本芸術に触れることが求められているのでしょう。

―19時―
日の暮れる時間帯になると、仕事帰りの会社員や夕食のお買い物帰りの主婦の方々などが多く訪れ、本展覧会一番の賑わいとなりました。その様子から、イタリアでは、芸術鑑賞が生活の一部になっているのだと実感いたしました。

―20時―
閉場の時間になっても会場は、ご来場者様で溢れていました。議論好きのイタリアの方々ですので、美しい日本芸術についての議論は尽きない様子です。特別にギャラリー側の許可を得て、時間を約1時間延長し、初日は大盛況の内に終えることが出来ました。

―4月22日(土)―
この日は、学校や職場が休日の土曜日なので、午前中から多くのご来場者様で賑わいました。ローマ・ラ・サピエンツァ大学で配布していただいた、案内状を手に来場される学生達や、初日にご来場された方々が家族や友人を連れていらっしゃり、終始、人波は絶えませんでした。

ローマ展終了後、特製ファイルに収められた日本人アーティストの皆様のアートラベルが蔵元スキェーナ・ヴィニのマーケティング・ディレクター/マルティーナ・エンリコ様にイタリア側・運営委員長モドーニ・ルヴィ先生より手渡されました。

こうして、4月21~22日に本展覧会の第1弾であるローマ展は、総勢約300名を動員し、大盛況の内に幕を閉じました。『永遠の都』ローマで華やいだ日本芸術は、次の舞台『千年の都』京都へ渡っていきます。

文/M.Y.Y.コミュニケーションズ株式会社
文化芸術振興部 西村 淳

蔵元スキェーナ・ヴィニのマーケティング・ディレクター マルティーナ・エンリコ様(左)とイタリア側・運営委員長モドーニ・ルヴィ先生(右)

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ひゅるぅり。ひゅるぅり。ひゅぅるぅり。

春の陽射しに照らされた石清水八幡宮の朱の鳥居――その先には、千年以上もの歴史が眠る霊妙な世界が広がっていました。日本三大八幡宮の一つにして、国宝に指定された本社へと赴く弊社代表・志知正通の脳裏に蘇るローマと京都での物語。風とともにキラキラと参道で輝く新緑の葉は、まるで日伊両国の展覧会場で目にした人々の笑顔を彷彿とさせるようでした。

ひゅるぅり。ひゅるぅり。ひゅぅるぅり。

2017年5月17日の午後15時。御神前にイタリア王朝ワイン《ANGIOINO/アンジョイーノ》とアートラベルを収蔵したファイルが供えられ、『日伊王朝ワインラベル古都藝術祭』の奉納の式典が始まりました。

「日伊芸術文化教育実行委員会の名のもとに」――純白の大麻(大幣)を左右に振り、狩衣姿の宮司様が祝詞を唱えると、俄かに揺れた木洩れ日のカーテン。すると、不思議なことに志知の双の瞳には、辺りがまばゆく光ったかのように見え、命を宿した272点のアートラベルたちが語りかけてきたのです。

油彩画、水彩画、日本画、水墨画、鉛筆画、書道、彫刻、工芸、きりえ、人形、フラワー、ジュエリー、短歌、俳句、川柳、詩、写真など、あらゆる芸術ジャンルの作品が一丸となって、日伊の古都に華を添えた『日伊王朝ワインラベル古都藝術祭』――志知は、そっと目を瞑りながら、世界初の2カ国同時期開催のイタリア王朝ワインラベル展での光景を反芻していました。

京都での展示会前日にあたる5月15日の午後13時。
志知は今日と同じく、美術研究家のモドーニ・ルヴィ先生と一緒にイタリア王朝ワイン《ANGIOINO/アンジョイーノ》とアートラベルを収蔵したファイルを奉納するために、平安神宮へと赴いていました。御神前で執り行われる奉納の儀式。そこで、志知はローマ展でのことを胸に秘め、翌日から“みやこめっせ”で開催する京都展の成功を一心に祈りました。

そして、展覧会当日である5月16日の午前10時30分。
すでに会場前には、長蛇の列ができています。
「皆様! おはようございます! 受付は、こちらになります」
弊社スタッフに案内され、ご来場者の方々の目に映る展示風景。それと同時に感嘆の声が上がりました。
会場の左右の壁面に整然と飾られた額装アートラベル。
中央には、“円”のフォルムをした特設展示台にワインボトルが並んでいます。
「この特設台には、特別な想いがありまして……。日本全国で、ご活躍されているアーティストの先生方との“御縁”に感謝の念を籠めて、あえて“円”の形にしているんです」と、ご来場者の方々に解説をしながら、会場を見渡す志知。

額装とワインボトルの状態で展示された272点のアートラベルたちがたくさんの人々に賞賛されて、スマートフォンやカメラのフラッシュの中へと納められてゆきます。
「京都の伝統工芸品である手揉み和紙の台紙の上に飾られたアートラベルたちの雅やかさは格別ですね。濃紫は、冠位十二階が定められた頃より高貴な色とされてきましたから」とは、額装アートラベルを審査されている美術評論家の長谷川栄先生の弁。

午前11時になり、イタリア王朝ワイン《ANGIOINO/アンジョイーノ》の試飲会が開始されました。芳醇なワインに包まれ、志知は歓喜の声が増す京都展の会場にローマ展での記憶を重ねていました。

「ただ今より、『日伊王朝ワインラベル古都藝術祭』のセレモニーを始めさせていただきます。まず、弊社代表の志知正通より、皆様にご挨拶をさせていただきます」と、京都最大規模を誇る会場の“みやこめっせ”内に響き渡る司会の言葉。
ふと気がつくと、時計は13時を指しており、志知は檀上に立って、一礼をしていました。
日本全国で、ご活躍されているアーティストの皆様と伊藤若冲を始め、京都を代表する巨匠作家とローマ建国所縁の作品との共演により実現した本展覧会への想い。
ローマ展と京都展で、世界初となるイタリア王朝ワインのアートラベルに起用された作品をご鑑賞された人々から寄せられた喜びの声。
志知は、自分が体験して、感じたすべてのことを伝えると、美術評論家の長谷川栄先生、美術研究家のモドーニ・ルヴィ先生の順で、挨拶は進んでゆきました。

弊社代表
志知正通

それから5月16日と17日の2日間、『日伊王朝ワインラベル古都藝術祭』の京都展の会場は、どれほど、盛り上がったことでしょう。
額装のアートラベルとワインボトルたちは絶えることなく、写真のフラッシュで瞬き、グラスでレッド・ダイヤモンドの如く輝きを放つイタリア王朝ワイン《ANGIOINO/アンジョイーノ》――そこでは、ご出展者のアーティスト様同士による交流も盛んに行われ、作品の話に花が咲いていました。

ひゅるぅり。ひゅるぅり。ひゅぅるぅり。

美術評論家
長谷川栄先生

神々しい陽の光を浴びて、ゆっくりと目を開いた志知。
ローマ展と京都展での『日伊王朝ワインラベル古都藝術祭』のことを報告し終えた時、宮司様から神納証を手渡されました。

ひゅるぅり。ひゅるぅり。ひゅぅるぅり。

御神前に捧げられたイタリア王朝ワイン《ANGIOINO/アンジョイーノ》とファイリングされたアートラベルたちをみつめ、かつて松尾芭蕉の『奥の細道』に収録された一句を口ずさむ志知。

――『あなたふと青葉若葉の日の光(ああ、なんと、青葉若葉の木洩れ日が尊いことよ)』

木漏れ日のカーテンが緑から紅へと変貌してゆく参道に悠久の時を感じながら、志知は石清水八幡宮を後にいたしました。

ひゅるぅり。ひゅるぅり。ひゅぅるぅり。

文/V.ゆねりあ