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白い外枠に縁取られた深紅の外壁が特徴的なイタリア文化会館――その天窓から降り注ぐ陽射しの先には、とても神々しい世界が広がっていました。

――『ワインと豊穣の神バッカス・アートラベル展』。

2013年12月20日。
10時30分の開場とともに展覧会場をやさしく包み込んだ「素晴らしい」と囁いた人々の口元――その双の瞳には、美術仕様のフェンスに展示された額装のアートラベルと三段の展示台に整然と並ぶ日本初上陸のイタリアワイン・『饗宴』が目映いほどに輝いていました。

会場入口の正面中央に設置されたワインボトルの展示台で、アートラベルとなった絵画・書道・工芸・陶芸・詩歌・写真・フラワー・ジュエリー・人形など、300点の日本芸術作品。それらを展示台の左右で囲むようにして、イタリアを代表する巨匠たちの作品もアートラベルとして特別に展示されました。本展覧会のテーマでもある“ワインと豊穣の神バッカス”を手掛けた画家のカラヴァッジョと彫刻家のミケランジェロです。

小社代表
志知正通

やがて、11時になり、セレモニーが始まりました。
「この度は、師走のご多忙の時期にお集まりいただき、本当にありがとうございます! 本年は、“日本におけるイタリア年”として、芸術界の巨匠であるレオナルド・ダ・ヴィンチを始め、ラファエロやミケランジェロの作品が日本で公開され、大きな話題となりました。そのような折、イタリアのプーリア州チェリーノ・サン・マルコ市にある蔵元・チェリネーゼ社が企画・立案した『ワインと豊穣の神バッカス・アートラベル展』を開催させていただくことができましたのは、ひとえに皆様のご尽力のおかげであり、弊社スタッフ一同、心より感謝しております」と一礼する小社代表の志知正通。

その後、美術評論家・長谷川栄先生、イタリアの美術研究家・モドーニ・ルヴィ先生、デザイン研究家・牧谷孝則先生、心理カウンセラー・清田予紀先生のご挨拶へと続いてゆく中、志知正通の脳裏には様々なことが思い浮かんできました。

――“日本初となるイタリアワインの額装アートラベル展”。

最初にチェリネーゼ社から「三千年の歴史を誇るイタリアワインと日本の芸術作品を通じて、日伊両国の未来を担うような文化交流を行いたい」と弊社に連絡をいただいた日のこと。

美術研究家
モドーニ・ルヴィ先生

それから、すぐにモドーニ・ルヴィ先生とともに現地へと渡り、古代の哲学者であるプラトンが大絶賛したワインの産地で誕生したチェリネーゼ社のワイン・『饗宴』を目にし、「イタリアにおいては、ワインのアートラベルは国の誇りでも重要な芸術品である」と耳にした時のこと。

その瞬間、志知正通はチェリネーゼ社へ一つの大きな提案をしました。それは、「アートラベルをボトルの状態での展示と額装の状態で展示させて欲しい」というものでした。

当初、この提案にはチェリネーゼ社代表のサルヴァトーレ・デ・ルカ氏もたいへん驚いたようです。なぜなら、通常のワインラベルは、ボトルに貼られた状態で存在するものであり、ラベル単体で出回ることはなかったからです。

デザイン研究家
牧谷孝則先生

「イタリアの方が大切にされているアートラベルの文化だからこそ、それを通して、私たちも真剣に心の通った日本とイタリアの文化交流をさせていただきたいのです!」と、志知正通の言葉がモドーニ・ルヴィ先生を通じて、イタリア語へと翻訳された刹那に伝わってきた手の温もり。

そっと見上げると、そこには「日本の芸術家の皆様を始め、ご来場者様の笑顔に繋がるのであれば、特別に許可します」と、真摯な眼差しで握手を交わしてくれたチェリネーゼ社代表のサルヴァトーレ・デ・ルカ氏の姿がありました。

心理カウンセラー
清田予紀先生

――「乾杯!」

20×20cm額装で展示されたアートラベルたちの中から聞こえた美術評論家・長谷川栄先生の声――志知正通は、あの日、チェリネーゼ社代表のサルヴァトーレ・デ・ルカ氏とモドーニ・ルヴィ先生たちと一緒に夢見た光景を肌で感じていました。

ワイングラスを天に掲げて、賑わう人々の笑顔と歓声が会場内に溢れてゆく中、カメラのフラッシュが至るところで瞬いていました。
「ワインの芳しい香に魅せられながら、日本芸術作品とイタリアが誇る食の芸術であるワインが一つになったことは、本当に光栄なことですね。しかも、イタリアを代表するストゥッツィキーニ(※おつまみの意)が最高の舞台に花を添えていますね」とは、アートラベルになった芸術作品を鑑賞されながら、キャビアに彩られた生ハムやチーズなどが並ぶ会場の受付に目配せする美術評論家・長谷川栄先生の弁。それを聞いて、志知正通はあらためて会場内を見渡しました。

美術評論家
長谷川栄先生

アートラベル作品を一点、一点、真剣にご鑑賞される人々。
スマートフォンで、額装アートラベルを撮影される人々。
カラヴァッジョとミケランジェロの手掛けた『バッカス』のアートラベルを手にご家族と記念撮影するご出展いただいた芸術家の先生。

会場に差し込む午後の自然光と天井の照明によって浮かび上がるワインとおつまみを手にした人々の表情は、みな一様に煌いていて、自然と志知正通も安堵の笑みを浮かべて、思いました。

――「アートラベルの文化が日本とイタリアの絆を深めたのだ」と。

チェリネーゼ社代表 サルヴァトーレ・デ・ルカ氏と握手する小社代表 志知

こうして、12月20日から22日の三日間で、イタリア文化会館の公式フェイスブックなどで、事前に告知していただいたこともあり、500名を動員し、大盛況のうちに幕を閉じた『ワインと豊穣の神バッカス・アートラベル展』

日本で初めて行われたイタリアワインのアートラベル額装展示の物語は、イタリア最後の楽園と呼ばれているプーリア州の地で、チェリネーゼ社に収蔵されたアートラベルとともに永久に語り継がれてゆくことでしょう。“ワインと豊穣の神”であるバッカスの祝福を受けた芸術作品として――。

文 V.ゆねりあ