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最後の一枚となるアートタイルを”仏日合作オブジェ”へと埋め込んだ瞬間、小社代表・志知正通は、空を見上げて囁きました。

――「これで、日本とフランスの新たな未来へと続く扉が開かれる」と。

俄かに月の明かりで蒼い輝きを放つ”仏日合作オブジェ”。その一枚、一枚を構成するParis仕様の特製アートタイルは、まるで古代の遺跡から発掘された石版を彷彿させながらも、近代的なデザインが融合された斬新なものでした。
これは、芸術の都であるフランスの街造りの祖ともなっている“文化遺産保護法100周年記念”のテーマ《温故知新》を基に“久遠の栄光祭実行委員会”とアートタイルの専門家たちの手によって誕生しました。

翌朝、2013年9月15日――この日は、一年を通して、フランスで最も“芸術”に関心が高まる“ヨーロッパ文化遺産の日”にあたり、『Parisアートタイル至宝祭』の会場であるベルシー美術館には、開館前から長蛇の列ができていました。

――ギィィィィィ……。

10時になり、ベルシー美術館の重厚感のある雅やかな門が開かれると同時に大勢の人々が双の瞳に“仏日合作オブジェ”を映していました。

絵画、工芸、陶芸、詩歌、写真、書道、フラワー、ジュエリー、人形などのあらゆる芸術のジャンルで創造された280点もの日本芸術の世界。それが高さ2m×横1mの四角柱の中で、フランスで活躍した偉人たちとの作品(※下段表参照)とともに整然と並び、埋め込まれた姿に人々は、一様に感嘆の声を上げました。

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フィンセント・ファン・ゴッホ
『ひまわり(12本)』
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ポール・ゴーギャン
『タヒチの女』
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レオナルド・ダ・ヴィンチ
『モナ・リザ』
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オーギュスト・ロダン
『考える人』
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エミール・ガレ
『花瓶』
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ピエール=オーギュスト・ルノワール『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』
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ポール・セザンヌ
『サント・ヴィクトワール山』
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ピエール・ボナール
『欄干の猫』
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カミーユ・ピサロ
『赤い屋根、冬の効果』
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エドゥアール・マネ
『草上の昼食』

「私たちが尊敬し続けてきた偉大な芸術家と日本人アーティストの夢のコラボレーション……しかも、このアートタイルという今までのフランスにはなかった形で実現するなんて。まさにこの時代に生きていてよかったです」と満面の微笑みを浮かべる貴婦人。

「ゴッホ。ゴーギャン。ダ・ヴィンチたちの作品と一緒に展示された日本芸術の作品は、世界遺産に認定された富士山を照らす太陽のように輝いていますね」と、興奮した面持ちでカメラのシャッターを押す青年。

「あらゆる名画・名作が集うフランス・Parisにおいて、芸術界の巨匠たちと一緒に作品を展示することは、アーティストにとって最高の舞台ですね。しかも、アートタイルの展覧会は、Parisで初めてのことですから感動も一入でしょう」と、作品の審査をしながら、“久遠の栄光祭実行委員長”の長谷川栄先生は、和太鼓の音に包まれた会場内を見渡しました。

すると、神妙な表情をした女性が一人、”仏日合作オブジェ”の前で佇んでいました。通訳を通じて話を伺うと、どうやら、一人っ子のお嬢様が高校を卒業した後に日本へ留学したいとのことで、『Parisアートタイル至宝祭』へご来場されたとのこと。

「私の娘は、幼少の頃から日本の芸術文化が大好きで、いつも口癖のように“大人になったら、きっと日本へ留学するわ”と云っておりました。いつしか、その娘が18歳になり、私たち家族も決断しなければいけない時がきたのです。そのような折、ベルシー美術館で、日本の芸術家の皆様とフランスが誇る巨匠たちとの展覧会が開催されると知りました。ですから、この『Parisアートタイル至宝祭』へ参加すれば、なにか答えがでるのではないかと思いまして」と、”仏日合作オブジェ”を見つめる女性――午後の陽射しを浴びた横顔が次第に微笑みへと変わってゆきました。

その間も、会場では”仏日合作オブジェ”を囲みながら、日本からご来場された芸術家の方々によって、芸術の実演が行われていました。
 書道。水墨。ちぎり絵。パッチワーク。折り紙。生け花。日本画。お絵かき煎餅。それらは、フランスの方々に宛てた素晴らしい贈り物でした。
「この芸術作品は、日本の文化が大好きなお祖父ちゃんとお祖母ちゃんにプレゼントするんだぁ!」と、元気いっぱいに笑う少年。その隣で、「さあ、あなたも早くここへ来なさい。パパとママとみんなで”仏日合作オブジェ”の前で記念撮影するんだから」とワンピース姿の少女が優しげな表情を浮かべていました。

――「ただ今から、『Parisアートタイル至宝祭』の表彰式を行います!」

15時になり、“久遠の栄光祭実行委員会・フランス最高顧問”のジャンポール・ファヴァン先生の凛とした声が会場内に広がりました。大勢のフランスの方々が見守る中で、弊社のスタッフたちが発した「おめでとうございます!」の声に続いて、大きな拍手で沸く会場内。

その風景の中で、先程の女性がにこやかに微笑みながら、”仏日合作オブジェ”に向かって、一礼をしていました。隣には、真摯な眼差しで母親の手を握る少女の姿も見えます。

そして、一陣の秋風が吹き、会場一面に舞うプラタナス――その翠色にきめらく蝶のような葉が彼女たちの言葉を運んできました。

――「答えは、でました。本当にありがとうございます」と。

 地球に住まう60億もの人々の中から、『Parisアートタイル至宝祭』を通じて、”仏日合作オブジェ”と出会えた人々。『温故知新』をテーマに創造されたParis仕様の特製アートタイルが導いた日本へ憧れる少女の未来と家族の絆――これからも、その物語は永久に続いてゆくことでしょう。日本全国で、ご活躍されている芸術家の方々の作品とともに。

文 V.ゆねりあ