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フランスにおいて、国民的英雄として有名なジャンヌ・ダルクの生誕600周年を迎えた2012年。この度は、聖女としても崇められているジャンヌ・ダルクの精神にオマージュを捧げ、ジャンヌ・ダルク生誕600周年記念・芸術ワインとして誕生したのが『百合の聖女』です。

この『百合の聖女』というワインは、かつて神託を受けたジャンヌ・ダルクがシャルル7世と初めて謁見したシノン城のあるロワール地方を代表する蔵元ヤン・パレ社によって特別醸造されました。

そして、祖国を守るためにジャンヌ・ダルクが掲げていた百合の紋章をモチーフとして制作されたワインの顔となるラベルには、日本全国から選ばれた263点の日本芸術作品(日本画・洋画・彫刻・工芸・書道・陶芸・詩歌・写真・人形・フラワー・ジュエリーなど)が起用されることとなりました。

そのお披露目の場所として選ばれたのが芸術の都Parisの中で6000年の歴史を誇り、栄華を極めた太陽王ルイ14世の時代に世界一のワイン蔵として知られたベルシー地区にあるベルシー美術館なのです。しかも開催日は、フランスを始め、ヨーロッパ全土で最も芸術に関心が集まるヨーロッパ文化遺産の日(※毎年9月の第3土曜日と日曜日)であり、当日は開館前から大勢の人々が列を成していました。

2012年9月16日≪ヨーロッパ文化遺産の日≫。
フランス政府から歴史的建造物指定を受けたベルシー美術館で、日仏の文化交流の祭典を行うのも今年で5回目となり、ジャンヌ・ダルク生誕600周年記念の芸術ワインアートラベルのお披露目展覧会に合わせて、日本の伝統文化の紹介も同時に行いました。

ワインボトルでの展示とParisで馴染みのあるアートラベルを拡大したタワー展示を見て、ご来場者の方々からは大きな歓声が上がりました。「日本芸術作品のアートラベルを通じて、文化交流ができることに喜びを感じます」と。

会場内では、日本の芸術作品を通じて、フランスの方々に“和の心”を伝えたいとのことから和太鼓や生け花の実演を行い、子どもたちには日本の縁日をイメージして、輪投げやくじ引き、スーパーボールすくいを楽しんでいただき、駄菓子を振舞いました。

「ワインのアートラベルによって、日本芸術の素晴らしさを伝えると同時にフランスの方々は、自国の英雄であるジャンヌ・ダルクが築いた平和を再認識するきっかけとなる。これは、日本とフランスにとって、本展覧会は最適な芸術の鑑賞方法の一つと云えますね」とは、久遠の栄光祭実行委員長である長谷川栄先生の弁。

その隣で、「近代のフランスの芸術は、ゴッホを始め、ジャポニスム≪日本主義≫の影響を色濃く受けていると幼少の頃から学校で学んできました。特にゴッホやモネは日本に憧れを抱きましたが、私も日本芸術作品のアートラベルを前にして、彼らの気持ちがよく分かりました。もしも、ゴッホたちが実際に日本へ行っていたら、どんな作品が生れていたのか、想像が膨らみますね」とワインボトルを手に微笑む女性がいました。

また、「フランスにとって、ワインは伝統であり、精神そのものです。ゆえにそのラベルに日本の芸術作品が起用されて、仏日の合作のオブジェとして展示されたということは、とても平和的な文化交流であり、私たちは心から歓迎し、感謝しています」と話す日本語を専攻している男子大学生の姿も見受けられました。

中でも「日本芸術の精神を継承されている日本人作家のアートラベルを通じて、自国の英雄であるジャンヌ・ダルクを子供に伝えるよい機会になりました」とアートラベルのタワーの前で、お子様を真ん中にして、記念撮影をするご夫婦の姿が印象的でした。

フランスの秋風とともに会場内を包む喜びと感謝の声が最高潮に達した午後15時30分。長谷川栄先生よりベルシー美術館館長・ジャンポール・ファヴァン先生へアートラベルを納めた永久収蔵されるファイルが手渡され、盛大な拍手が巻き起こり、表彰式が始まりました。

表彰式は、日本全国から選考された作品の中から、受賞者が選ばれるということもあり、美術館内から多くの人々が集まって来ました。受賞者の方の名前が読み上げられてゆく度に会場内からは、盛大な拍手と祝福の声が上がり、会場全体が祝福ムードに包まれる中、デギュスタシオン(試飲会)が始まりました。

ジャンヌ・ダルク生誕600周年を記念して特別醸造された『百合の聖女』がご来場者に振舞われる様子を目にし、「紅のワインがグラスで輝く度に日本芸術のアートラベルが燦然ときらめいて、そこに平和を夢見たジャンヌ・ダルクの姿が思い浮かびますね」と満面の笑みを浮かべる長谷川栄先生。

ベルシー美術館館長・ジャンポール・ファヴァン先生(左)と美術評論家長谷川栄先生(右)

「ベルシー美術館で行われた『ジャンヌ・ダルク生誕600周年記念・芸術ワイン』のアートラベルお披露目展を通じて、“和の精神”を間近で感じることができました。また、当美術館へご来館された方々からも日本芸術作品のアートラベルから学ぶべきものが多く、日本の芸術家の皆様と今後も文化交流をしたいという声も多数いただきました。ご発表いただいた芸術家の先生には、心より感謝いたします。本当にありがとうございました」と、日本の芸術家の先生への想いを語られた久遠の栄光祭実行委員のジャンポール・ファヴァン先生の手には、263枚のアートラベルが収められたファイルがありました。

このファイリングされたアートラベルは、ジャンヌ・ダルクの想い、そして日本人芸術家の先生の名前とともにベルシー美術館の歴史に深く刻まれてゆきました。



Aller simple(アーレー・センプル)画廊にて

《会場》Aller simple(アーレー・センプル)画廊
《会期》2012年9月17日(月)

ベルシー美術館で行われたジャンヌ・ダルク生誕600周年記念・芸術ワインラベル展の翌日。もう一つのアートラベル収蔵の地に私たちは向かいました。フランス国道の起点であるノートルダム大聖堂から南西18マイルに位置する街・Longjumeau(ロンジュモー)にあるAller simple(アーレー・センプル)画廊。

Aller simple(アーレー・センプル)画廊
オーナー、キャトリーヌ・トパル氏(左)

この画廊は、フランス人アーティストの文化交流の場であり、世界各国のアーティストの作品が紹介されています。また、長谷川栄先生の作品が数多く収蔵されていることでも注目を集めています。当日は、関係者の皆様に集まっていただき、アートラベルをファイリングしたファイルを囲みながら、立食パーティーを行いました。その後、長谷川栄先生より画廊のオーナーであるキャトリーヌ・トパル氏に永久収蔵されるファイルが手渡されました。
「日本の優れたアーティストである皆様のアートラベルがこの場に収蔵されることは、大変喜ばしいことであり、美術界にとっても意義のあることです」と長谷川栄先生。

そして、「日本人アーティストのアートラベルを収蔵していただいて感激しています。これからの仏日の文化交流に役立てていきたいと思います」と語る画廊のオーナー、キャトリーヌ・トパル氏。

ジャンヌ・ダルク生誕600周年記念・芸術ワイン『百合の聖女』は、日本の優れた芸術作品とドミニク・アングルの描いた『シャルル7世の戴冠式におけるジャンヌ・ダルク』と対になり、フランスの地で国民的英雄であるジャンヌ・ダルクの精神とともに継承されてゆくこととなるでしょう。

文/編集部・撮影/佐藤純 (在パリ)