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「古えよりモンゴル国には、来客をお迎えする時に纏わる一つの伝説があります。それは……」と、和の宝珠美術館の象徴である日本芸術のアートタイルを前にして、微笑みを浮かべるモンゴルの民族衣装に身を纏う鼓笛隊の少年少女たち。その澄んだ双の瞳には、絵画、工芸、陶芸、詩歌、写真、フラワー、ジュエリーなどのアートタイルたちが照明を浴びて、燦然と輝いていました。

――「モンゴル国に恵みの雨をもたらす客人は、幸福をもたらす使者である」

 

それは、日本語とモンゴル語の二ヶ国語仕様の美術専門書籍である『和の宝珠録』が日本からモンゴル国へ届いた日のこと。なんと、例年であれば夏の様相さえ垣間見える天候が続いていたにも関わらず、モンゴル国の雄大な大地に雪が降り、人々は口を揃えて云ったのだそうです。「チンギス・ハーン生誕850周年祭を盛大に祝福してくれるかのように日本のアーティストの方々から最高の贈り物が届いた」のだと。

2012年5月24日。

開館から一年を迎えた和の宝珠美術館には、たくさんの人々が集まっていました。新たに増設された133枚の日本芸術のアートタイルと『和の宝珠録』の出版記念パーティーを祝福するために。

11時になり、開会の言葉とともに会場を包んだのは、鼓笛隊の少年少女たちが奏でたモンゴル国を代表する音楽でした。

「私たちが初めて、日本の芸術作品を目にしたのは、モンゴル国立美術館で行われた美術展でした。それから、和の宝珠美術館が建設されているのをテレビで知りました。あの時の嬉しさと日本の芸術作家の皆様への感謝の気持ちを精一杯、表現いたしました。ありがとうございます」と鼓笛隊のリーダーである少女が一礼し、場内に沸いた大きな拍手。

その姿を目にした弊社代表・志知正通は、総数392枚の日本芸術作品のアートタイルに深く御辞儀をしてから挨拶をしました。

「日本を代表する芸術家の先生方の大切な作品たちがアートタイルとなり、美術の参考書となって、未来を担う子供たちの心を育んでいる様子を肌で感じることができ、本当に光栄です。この和の宝珠美術館は、皆様のものであり、日本とモンゴル国の架け橋となる場所です。ありがとうございました」――日本語からモンゴル語、英語へと通訳されてゆく度に新聞社やテレビ局のカメラがアートタイルと『和の宝珠録』を映してゆきます。


モンゴル国際大学 学長
クオン・オ・ムーン先生

そして、蒙日芸術文化交流会の長谷川栄先生、モンゴル国際大学学長のクオン・オ・ムーン先生から和の宝珠美術館の歴史が記された『和の宝珠録』と日本芸術作品アートタイルの永久展示・永久収蔵の魅力をモンゴル国のマスコミに向けて熱弁していただきました。

もともとアートタイルの文化は、スペインで8世紀に確立されているものの、モンゴル国では初となる展示スタイル。ゆえにマスコミ関係者や現地のアーティストたちの興奮は止むことなく、会場のあちらこちらでカメラのシャッター音とフラッシュが瞬いていました。

「日本の芸術作品は、春夏秋冬の魅力がしっかりと伝わってきて、心が和みますね」と高鳴る胸を押さえるモンゴル国の男性アーティスト。

「私は、学生時代に日本へ留学していたのですが、当時のことが自然と脳裏に浮かんできました。日本の方々の御気持ちを必ずやモンゴル国全土に伝えてみせますね」と目に嬉し涙を浮かべる女性記者。

「こうして、和の宝珠美術館が蒙日の文化交流の場となるのは、とっても素晴らしいことですね」と、長谷川栄先生が代表して、モンゴル国際大学とマスコミ関係者、現地のアーティストたちに『和の宝珠録』を手渡してくれました。


美術評論家 長谷川栄先生

やがて、午後1時になり、『和の宝珠録』の表彰式が行われました。

「おめでとうございます!」と弊社スタッフの声に続いて、会場内に響き渡る盛大な拍手。それをカメラ越しに見守るマスコミ関係者と現地のアーティストたち。その後、一同は大勢のモンゴル国際大学の学生たちが待つ教室へと移動しました。実際に『和の宝珠録』を使用しての授業の始まりです。


 

しかも、『和の宝珠録』を通じての授業は90分で行われ、参加した生徒たちには正式な単位が付与されました。さらに数ヶ月前に大学の理事会で決定した『和の宝珠録』を通じた授業への参加希望者は、初日で定員の数倍に膨れ上がったのだそうです。

「私は、大学のホームページと掲示板に貼り出された告知をみて、授業を受けにきました」と、日本芸術作品のアートタイルを待ち受け画面にした携帯電話を手に喜ぶ女子生徒。

「和の宝珠美術館が開館して以来、毎日のようにアートタイルをスケッチしてきたので、こんなに幸運なことはないです。今日という日は、僕にとって生涯の宝とも呼べる貴重な体験です!」と『和の宝珠録』を大切そうに両手で抱える男子生徒。

モンゴル国際大学の教師が英語で生徒たちに呼びかけ、授業が始まった途端、一瞬で雰囲気が変わりました。

誰も彼もが真剣な眼差しで、『和の宝珠録』を見ながら、メモをとっています。

日本語から英語へと翻訳される声に耳を傾け、その様子は大学側で用意されたビデオに収められてゆきました。

その日の夜。

モンゴル国営放送のニュースによって報じられた『和の宝珠録』の大特集。

それは、「日本の芸術家の先生方が創作された芸術作品とメッセージが収録された日本語とモンゴル語の二カ国語仕様の美術専門書籍がチンギス・ハーン生誕850周年記念にあたる2012年を経て、蒙日の未来を照らす太陽となるであろう」との内容でした。


その吉報がモンゴル国全土に伝わった翌日――首都・ウランバートルでは、最大手の新聞社の新聞が完売したそうです。そこには、次のように記されていました。

 

「和の宝珠美術館の象徴として、永久収蔵・永久展示されたアートタイルの歴史とともに『和の宝珠録』は、これからもモンゴル国と日本の絆を深めてゆくに相違ない」と。


『和の宝珠録』――それは、モンゴル国に広がる蒼い空のように人々を芸術の世界へと導き、新たな運命を創造し続けてゆくことでしょう。


文 V. ゆねりあ