ホーム

会社概要

事業案内

採用情報

個人情報保護方針

お問い合わせ

このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得

 

title

 

秋めいた風とともに毎年9月の第三土曜日と日曜日に訪れるフランスの特別な記念日・ヨーロッパ文化遺産の日――それは、世界に誇る文化遺産を保護し、次世代に受け継ぐ重要性を国民に認識してもらうことを目的として制定されました。また、年度ごとに掲げられるテーマがあるのも特徴です。

そして、本年度のテーマは「文化的・歴史的遺産の旅」であり、文化遺産を通じて母国の歴史や芸術を感じることができる催しがフランスの各地で盛大に行われました。ゆえに本展覧会は、ヨーロッパ文化遺産の日のテーマに沿って、19世紀のパリ万博における日本芸術が生み出したジャポニスムを現代に復活させることを意図して開催されたのです。
2011年9月18日。
『Paris現代ジャポニスム芸術祭』の当日。会場となったベルシー美術館は、開館前から長蛇の列ができていました。幻想的な世界である美術館の周辺はパリで最も新しいメトロ14号線沿いにあり、賑わった人だかりの中に最新の設備が整った新国立図書館や新しいランドータワーが林立しているのが見えます。

「あらゆる芸術の鑑賞法が誕生したフランスで、初めて行われる日本酒アートラベル展。もともとベルシーは、太陽王と呼ばれたルイ14世の時代に世界一のワイン蔵として栄えた街ですから、本当に歴史の息吹を感じますね」とは、“久遠の栄光祭実行委員長”である長谷川栄先生の弁。その目には、紅のテーブルクロスの上に整然と並ぶ日本酒・大吟醸の『和の神聖寿』のアートラベルとタワー状の拡大パネルが映っていました。
絵画・書道・工芸・陶芸・漆芸・写真・詩歌・フラワー・人形・ジュエリーなど、あらゆるジャンルのアートラベルたち。その点数は、280点。

19世紀末から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動であるアールヌーヴォーの起源ともなったことを意識して制作されたアートラベルと作品の組み合わせを見て、場内から大きな拍手が巻き起こりました。
展示スタイルもパリで、人気のあるタワー状のパネル展示と日本酒のボトル展示だったため、ご来場者の方々も満面の笑顔を浮かべています。原寸よりも数倍拡大されたアートラベルのパネル展示と日本酒ボトルでの展示。その会場全体を包む「和」のムードの正体は、日本の縁日で馴染みの露天でした。
半被姿となった弊社のスタッフが水風船や輪投げ、くじ引やスーパーボールすくいなどを行いました。 「フランスでは、芸術と食の関係が重要視されていますが、本当に素晴らしい光景ですね。日本酒とアートラベルのアンサンブル(※組み合わせ)は」と、アートラベルとなった作品と真摯な眼差しで向きあう実行委員長の長谷川栄先生。

日本の駄菓子を頬張る親子もアートラベルを鑑賞しながら、芸術について話し合っています。

――アートラベルとなった日本芸術作品が繋いだ親子の会話。
午後14時になり、会場では生け花の実演が始まりました。かつて、生け花はアールヌーヴォーに影響を与えた代表芸術作品の一つ。アートラベルに集まった方々は、「和」の芸術文化と触れ、あらためて母国の歴史を感じているようでした。 「今、ライスワイン(日本酒)と言えば、フランスの中では高級品であり、美術品そのものなのです。そこに日本の芸術作品がアートラベルとして起用された姿を現実世界で、目にすることができるなんて、まるで夢のようですね」と、カメラを片手に熱弁する画廊の方。
「いつも家族団らんの時に日本の芸術について話をしているんですよ。やはり、日本の芸術作品は、独特の趣がありますよね」と折り紙でできた人形を持った子供の手を引いている貴婦人。
「お姉ちゃん。この作品の前で、記念写真を撮って」――タワー状のアートラベルの前に立って、ポーズを決める小学生ぐらいの妹さんと「私に任せておきなさい。作家さんの作品と名前は、もちろんのこと、作品タイトルまでズームで入れてあげるから」とピースサインを送る中学生ぐらいのお姉さん。
「お姉ちゃん。和太鼓だよ」
「本当だ。私もテレビで見たことはあるけれど、実際に見るのは、初めてだわ」
仲のよい姉妹の二人が駆けてゆく先で、和太鼓の音が響き渡り、大勢の人々に囲まれながら表彰式が行われました。
受賞者の名前が読み上げられ、実行委員長の長谷川栄先生とジャンポール・ファヴァン先生から表彰状が手渡されてゆきます。
――「先生! ご受賞、本当におめでとうございます」

 弊社スタッフからの声と会場内から沸く拍手。それが天にまで届いたのか、まるで嬉し涙を彷彿とさせる雨粒が会場に舞い降りてきました。
「きっと、天も祝福し、喜んでくれているのでしょう。パリで初めて日本酒アートラベル展が行われた今日という日を――」とは、その様子を目の当たりにしたジャンポール・ファヴァン先生の弁。
それから間もなく、蒼い空へと天候は戻り、鏡開きが行われました。枡の中で透明感のある日本酒大吟醸・『和の神聖寿』がゆらめく度、日本芸術を創造された先生方の心と想いが鏡の如く映っているかのよう。その姿を見た小社代表・志知正通は、フランス語で書かれた東日本復興祈願を願うメッセージが綴られた日本国旗を掲げ、『和の神聖寿』の作り手である池本酒造代表・池本浩久氏の言葉を思い出していました。

「この度、(日本の)芸術家の皆様の想いを胸に日本酒大吟醸・『和の神聖寿』を特別醸造できたことに心から感謝しております。どうか、日本の芸術家の皆様が創造された世界が日本とフランスの未来に寿をもたらしますように」――と。

ご来場者様からいただいたメッセージ(クリックして拡大)





長谷川栄先生の個展会場にて

《会場》ギャラリー・モナリザ
《会期》2011年9月20日~10月1日

すっかりと秋の情趣に包まれたパリの街――その一角で、ひときわ輝いている場所がありました。それは、美術評論家である長谷川栄先生の個展会場であるギャラリー・モナリザ。周囲には、世界の名立たる芸術品が収蔵されているロダン美術館やマイヨール美術館、首相官邸が見えています。

「パリで個展をするのは、実に15年ぶりでして。そのような折、パリで初の日本酒アートラベル展で、ご活躍された芸術家の皆様とご一緒できるのは、とても光栄なことですね」と実行委員長の長谷川栄先生。
 一階と地下一階で照明を浴びている長谷川栄先生の作品は、金工と木工のジャンルで、新作40点。アートラベルの展示場所は、ギャラリーで一番、ご来場者の皆様に鑑賞していただきやすい一階の特設台。さらに画廊での展示方法は、アートラベルを丁寧にファイリングして、アルバム形式で行われました。ギャラリーという会場柄、ご来場者の方々に寛いでいただきながら、アートラベルをじっくりと鑑賞していただけるよう、ご配慮させていただいたのです。
ご来場者の声
「ベルシー美術館での展覧会後、こちらのギャラリーで、ファイリングされた日本酒アートラベルが展示されるとお聞きしまして。やはり、ボトルでの展示とパネル展示も素晴らしいですが、ファイリングされたアートラベルも趣がありますね」(男性・学生)

「フランスで、ワインを飲む時は、アートラベルを楽しむのが一つの文化。その中で、ライスワイン(日本酒)のアートラベルを通じて、日本芸術を鑑賞できたのは、とても喜ばしい」(女性・主婦)

「インターネットの普及や日本ブームのおかげで、私達が日本の芸術文化や作品を目にする機会が増えました。しかし、ライスワイン(日本酒)のアートラベルとして出会えたことが一番、印象的でした。これからもアートラベルを通じて、日本芸術の世界観に触れてゆきたいです」(女性・詩人)

「今日、初めてライスワイン(日本酒)のアートラベルを目にした時。作品から声が聞こえてきたんだ。桜の香や蝉の声、紅葉、雪の白さ。もしかしたら、日本の芸術作品とアールヌーヴォーをデザインした組み合わせが起こした奇跡かも知れませんね」(男性・デザイナー)

「週に一度は、和食を家族で食べるのですが、今夜は早速、日本酒アートラベルの話題で心を満たしたいと思います」(男性・シェフ)


展示会も大盛況の内に終了し、ファイリングされたアートラベルは、フランス政府より歴史的建造物指定を受けたベルシー美術館へと永久収蔵されました。